2013年06月29日

会う機会が少ないと、恋愛には不利なのか? <復刻記事>


 たくさん会うほうが、相手に好かれやすいんだろうか?――
 会う機会が少ないと、恋愛が不利になるんだろうか?――

「たくさん会うほうが相手に好かれやすい」
というのは、本当です。
そのことについては、心理学的に証明されています。

ただ、
「会う機会が少ないと、恋愛が不利になる」
ということについては、かならずしもそうではありません。
むしろ、会えない時間が恋愛感情を育てることだってあります



          

「たくさん合う人のことを好きになりやすい」
という心理は、
「熟知性の原則(じゅくちせいのげんそく)」
という理論によって証明されています。
「熟知性の原則」は、「熟知性の法則」や「単純接触効果」という言い方をすることもあります。

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 社会心理学者のザイアンスは、次のような実験で接触頻度と好感度の関係を調べています。

 大学の卒業アルバムから12枚の写真を抜き取り、被験者となった大学生に、その顔写真を見せます。
 それぞれの顔写真は見せる回数を変え、どの程度好きかを答えてもらうようにします。

 その結果、見せる回数の多かった顔写真ほど好きになるという傾向が見られました。

 同じ方法で、実際に相手の人物に会ってもらった実験でも、同様の結果となりました。
 つまり、顔を合わせる回数が多い相手ほど好感度が高かったのです。

 この実験から、人でも物でも、見たり、聞いたりする回数が増えるにつれて、その対象に対する関心や好意も増加するという熟知性の原則が明らかにされました。


『手にとるように心理学がわかる本』(渋谷昌三・著 かんき出版)より引用。

画像は7netのリンク画像です。(中古)
ネット上で読みやすいように、体裁を整えてあり、また、一部文字を拡張しています。
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この「熟知性の原則」には、
「見慣れた人に対しては警戒心が薄れるため、好意をいだきやすい」
という心理が根底にあるのですが……

いずれにしても、やっぱり真実ですよね、
「会えば会うほど好感度があがる」
というのは(笑

ただし、この原則を働かせるためには、ひとつだけ条件があります。
それは、
「相手に『マイナス感情(嫌悪感)』をいだかれていない」
ということです。

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 第一印象が最悪で、嫌悪感を抱かれてしまったら、熟知性の原則は、さらにマイナスの感情を増幅させて、「顔も見たくない」といわれてしまう可能性だってあるのだ。

『図解雑学 深層心理』(渋谷昌三・著 ナツメ社)より引用。

画像は7netのリンク画像です。(中古)
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すでに、相手にマイナス感情をいだかれてしまっている場合は、会えば会うほど好感度がさがってしまうんですね(汗


ここで得られる教訓は――

「相手に嫌われてしまったときは、ほとぼりが冷めるまで、できるかぎり会わないようにしよう」
「でも、そうでない場合は、会えば会うほど好感度があがるので、なるべくたくさん会うようにしよう」

ということなんでしょうね(笑

          

恋愛心理学においても、この「熟知性の原則」の理論から、
「たくさん会うほど、恋愛は有利」
と考えるのが一般的です。

つまり、
「好きな人に会う頻度が少ないと、それだけ不利になる」
ということです。

          

さて――
ここからは、潜在意識の性質に関するお話になるのですが……

会う機会が少ないと、恋愛が不利になる――
とは、かぎりません。
なぜなら、潜在意識は「イメージ」と「現実」の区別がついていないからです。

ですので、
「たとえ会う頻度が少なくても、相手と会ったときに強い印象を与えることができれば、たくさん会うのと同様の――いや、それ以上の好感度を得ることができる」
ということになります。


詳しく説明すると――

相手と会ったときに、強い印象を与えることができた場合、その相手は、会っていないあいだにもあなたのことを思いだします。
潜在意識は「イメージ」と「現実」の区別がついていません。
つまり、相手があなたのことを「思いだした」ということは、実際に会っているのとおなじ効果があるということです。

印象ぶかく、くり返し想起されるような人は、潜在意識レベルで「熟知性の原則」が働いて、会う頻度が少なくても好感度があがっていきます。

しかも、相手にプラスの印象を与えていた場合は、「ハロー効果」が加わって、実際に会うよりも好感度があがったりします
「ハロー効果」とは、印象によって相手のことを拡大して評価することです。


良い印象を与えておくと、会っていないあいだに、相手はあなたのことをどんどん好きになっていく――
まさに、「会えない時間が『愛』を育てる」ってやつですね(笑

          

相手に強い印象を残すいちばんの方法は、
「好意をさりげなく伝える」
ということだと思います。

人には、
「自分に好意をいだいてくれている人のことを好きになりやすい」
という心理作用があります。
心理学用語では「好意の返報性(こういのへんぽうせい)」と言っているのですが、この「好意の返報性」は、恋愛においてもっとも効力を発揮します。

単純に、
「あの人、自分のことが好きなのかな?」
と思ったら、誰だってその相手のことを意識しはじめますからね(笑

というわけで、好きな人に会う機会が少ない人は、会ったときに、あなたの好意をさりげなく伝えるようにしましょう。
あくまでも、「さりげなく」ね。

          

女性の場合は特に、相手にさりげなく好意を伝え、男性に強い印象を残すには、
「微笑みかけること」
が、いちばん効果的だと思います。

「なんだよ、また本条の『笑顔が好き』って話かよ」
と思われるかもしれませんが……

まあ、そうなんですけどね(笑

でも、この話、もう少し深い意味があります。
だって、「男の恋愛」なんて、突きつめたら……

すみません、話が長くなってしまったので、次回へつづきます。

 次のお話を読む


この記事は、本条克明が以前に運営していたサイト『こんなこと、考えてるんだ』のなかで公開した記事の第一稿(ワープロで書いた推敲していない文章)をもとに、当サイトにて復刻させたものです。第一稿をもとに記事を起こしているため、当時のものと少し異なっているところがあるかもしれませんがご了承ください。

posted by 本条克明 at 15:50| Comment(2) | 恋愛に関する話 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素晴らしい解説でした。たまたま検索して出てきたこの記事がこんなにも自身の胸に響くとは・・・。
本当にありがとうございました!
Posted by カトウタロウ at 2014年12月06日 14:55
>カトウタロウ様
こちらこそ、当サイトを見つけてくださったことを感謝いたします。
ありがとうございます(嬉
Posted by 本条克明 at 2014年12月06日 15:33

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