2014年01月31日

「私たち思考」で、高次の喜びを得る


 今回のお話は、肯定暗示(自己暗示)のテクニックです。
 まずは少し試してみて、「自分に合っている」と感じたら実践するようにしてみてください

          

 今回は、次元のちがう「喜び」を得るテクニックをご紹介いたします。

 いきなり話は変わりますが――

 ボクシングの元・世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリは、現役時代、みずからを『詩人』と名乗っていました。

 彼のボクシング・スタイルを形容する、
「蝶(ちょう)のように舞い、蜂(はち)のように刺す」
 というフレーズは、アリみずからつくった詩がもとになっていますね。

モハメド・アリ(イメージ画).gif
モハメド・アリ
(イメージ画)


 現役を引退後――

 モハメド・アリは、ハーバード大学の卒業式に招かれました。
 二千人の卒業生を前に、アリはスピーチをおこないます。
 とても素晴らしいスピーチで、卒業生たちは感動し、賞賛の声があがりました。

 そのとき、会場のなかの誰かが、
「詩を、お願いします」
 と言いました。

 会場が、静まり返ります。

 そしてアリは、英語の詩のなかで、おそらくもっとも短い詩を、即興で詠んでみせます。

 Me,We.(ミー、ウィー)

 俺、俺たち




          

  嬉しい――
  楽しい――
  愛しい――
  好き――


 それらの「喜び」とは、次元のちがう「喜び」が存在します
「共感」、そして「一体感」です


 誰かに共感すること――
 誰かと一体感を感じること――

 人はそれに、とても大きな喜びを感じるようにできています。


「共感」や「一体感」は、特殊な感情です。
 もちろん、プラスの感情です。
 ですが、ほかのプラス感情とは質が異なっています。

  嬉しい――
  楽しい――
  愛しい――


 これらのプラス感情は、個人の喜びです。
 自分個人の枠(わく)を越えてはいません。

「共感」や「一体感」は、個人の枠を越えた喜びです。
 というより、個人の枠を超越すること、それ自体が喜びになっています。


「共感」、「一体感」は、心の奥深いところからくる潜在的な喜びです。
 人の『心』は無意識(潜在意識)の奥深いところでつながっており、集合的無意識を形成しています。

心の三層  (改).gif


『心』の世界では、自他がもともと一体なんですね。
 ですが、私たちは個別化された世界で、「すべてが分離されている」という感覚をいだきながら生きています。

 人は、「共感」や「一体感」を感じているとき、分離感を超えます。
 そして、潜在意識と――さらにその奥にある集合的無意識と、意識が同調します。

 それは、とても大きな喜びとなります。
 通常の喜びよりも、ずっと高次の喜びです。


     *     *     *
「私たち思考」で、高次の喜びを得る

 意識を「私」から「私たち」に拡大させましょう

 ふだん自分が使っている一人称に合わせて、
「俺たち」
「ぼくら」

 でもかまいません。


「私たち」を基準に考えることこそ、本当の意味での『全体主義』です。
 イデオロギー(政治思想)的な「全体」は、「個人」と対立した関係にあります。

 イデオロギー的全体主義の典型が、「愛国心」です。
 愛国心を主張する人たちは、全体(国)の平和や繁栄のために、個人が犠牲になることを要求します。
 つまり、個人が全体(国)の平和や繁栄のなかにふくまれていないのです。

「私たち」は、言葉どおり、個人(私)をふくんでいます。
 これこそが、本当の「全体」です。
 そして、潜在意識や、集合的無意識と同調できる考え方です。

        *****
実践の方法

「私たち(俺たち、ぼくら)」の主語のあとに、「喜び」や「肯定」をあらわす言葉をつづけましょう。

  私たちは、楽しい。
  私たちは、嬉しい。
  ぼくらは、幸せだ。
  俺たちは、(心の奥深いところで)つながっている


 あるいは、「私たち」の平和や幸せを願うフレーズを唱えましょう。

  私たちが、平和でありますように。
  私たちが、繁栄しますように。
  ぼくらが、幸せでありますように。


「私たち」を主語に、いろいろなフレーズをつくってみましょう。
 そして、あなたにとっていちばん心に響くフレーズを、あなたのアファメーション(肯定暗示文)として採用します。


 もし心に響くフレーズが見つからない場合は、「単語法」を試してみましょう

 シンプルに、
「私たち(俺たち、ぼくら)」
 という単語を、心のなかで(あるいは声にだして)ゆっくりとくり返し唱える方法です。

 時間があるときに、おなじフレーズ(もしくは単語)を、くり返し唱えます。
 いつでもどこでも、時間がとれたときに、簡単にできます。

 もっとも効果的なのは、寝ぎわに唱えることです。
 もしかすると、目が冴えて眠れなくなることもあるかもしれませんが、その場合は、
「眠りに落ちるのがおそくなったぶん、唱える回数が増えた」
 と考えれば、むしろ嬉しいことに思えます。
 というのも、「くり返し」が暗示の効果を高めますので、唱える数が多いほど、より早く効果があらわれるからです。

 もしかすると、実践してもすぐには効果があらわれないかもしれません。
 ですが、毎日つづけていると、いずれかならず効果があらわれます。

「私たち」という観念や思考パターンが定着すると、潜在意識や集合的無意識と、かならず同調するからです。
        *****

 このテクニックを実践すると、「共感」や「一体感」が養われて、通常のプラス感情とは次元のちがう喜びを感じることができるようになります。

 また、「私たち思考」が定着すると、エゴ(自己中心的な考え方)が弱くなっていきます。
「私」ではなく、「私たち」という単位でものごとを考えられるようになるからです。
     *     *     *


 なかには、このテクニックだけですべてが事足りる方もおられると思います。

「共感」や「一体感」は強烈な喜びであり、すべての人が潜在的に求めている喜びだからです。

          

 余談になりますが――

 僕の経験では、このテクニックを実践すると、『運』が良くなります。
 潜在意識と、そしてさらにその奥にある集合的無意識と同調するため、シンクロニシティ(都合のいい偶然)が起こりやすくなるためだと思います。

 僕が知るかぎり、もっとも健全な「開運法」です。
 運が良くなりたい方は、「私たち思考」を実践しましょう(笑



この記事でご紹介したモハメド・アリのエピソードは、DVD『モハメド・アリ かけがえのない日々』(アスミック・エースエンタテインメント)を参照しています。

この記事は、『〈いま幸せ〉を実践する方法』の第二章より抜粋したものです。ネット上で読みやすいように体裁(文章の見た目)を横書き用に整えてあります。


posted by 本条克明 at 14:39| 人生観 | 更新情報をチェックする
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